Sep 28, 2008

社会教育法等改正法 2008年6月

多少時間が経ってしまっている感がありますが、ネットサーフィンをしていてこんなものを見つけました。


日本の図書館法は公共図書館についてのみ制定されている(ことは図書館情報学を学ぶ人は知っているけれど、図書館にそこまで興味のない人はたぶん知らない)ので大学図書館や専門図書館はどうなんだ?という問題は残っているものの、図書館に関わる法律が50年以上経って改正されるのは注目です。

改正の主な点は情報リテラシーの向上、図書館評価、図書館員の教育など。
日本図書館協会: JLAでわかりやすい詳しい資料(ppt)を載せています。「図書館法改正をめぐって」


で、書きたいのは、改正の内容ではなく、oral communication skillのことです。
改正に先立って行われた5月23日の文部科学委員会の審議でKOの糸賀先生が参考人として発言しています。「社会教育法等改正法案(169国会閣51)」(リンク先、衆議院ビデオライブラリの2番目の発言者をクリックすると内容が見られます。Windows Media Player/RealPlayer

糸賀先生、軽快な口調でスラスラと数値を示しつつ、思わずフフッと笑ってしまう小話で締めくくっています。UofT時代に彼の修士論文を読んで、その明瞭さと簡潔さに清清しい気持ちになったのですが、頭の良い人って本当に話が面白い。

言っちゃなんですが、話って「いかに聞く側に面白いと思わせて興味を持たせるか」が大きな要素を占めると思うんですね。そのためには声のトーンや一文の短さ、滑舌に気を遣う必要がある。図書館の人って良い意味でも悪い意味でも「真面目」な人が多くて話も長くなって、「で?」って言われちゃう。私もよく言われる。それに加えて自信のなさが聞き取りづらい発言を生む。はっきりと聞こえるように間違った内容を大音量で部屋中に響かせるのって恥ずかしいしね。これを克服するには裏づけとなる十分な知識を保有することだと思います。ビデオのスピーチに続いて行われている質疑で糸賀先生が示す彼の豊富な知識量が良い例です。聞いていて「なるほど」と思える。

アメリカの図書館の求人情報を見ると必ず条件のひとつに英語でのexcellent writing & oral communication skillが挙げられている。頭よく喋れってことですな。高圧的であってもいけない。高圧的に喋ってうまくコミュニケーションが図れるとは思えない。

イギリスのCILIPの報告書にある図書館員に求める知識・技術のうちgeneric and transferable skills groupの中でもinterpersonal skillが挙げられているし、Metro Detroitの公共図書館ミーティングで図書館長さんたちがpersonalityの重要性を口をそろえて言っていたとDr.Angも話してくれた。館長さんたちは、「techniqueは図書館で雇った後で教えられるけれど、personality、communication skillは教えられない。雇いたいのは人当たりの良い性格をした人だ。」って言ってたんですって。

糸賀先生みたいにきっちりと言いたいことを言い、裏づけとして数値を示し、最後に聞く側が爽快な気持ちになるようなスピーチ&ディスカッションができるようになりたいなぁ。

Sep 25, 2008

Slacker Uprising

お久しぶりです。新学期/新学年が始まって早速あわただしく忙しく寝不足の毎日を過ごしています。
こないだ買ったChineseについていたfortune cookieの言葉は

"Stop searching forever. Happiness is just next to you."でした。

NDL(国会図書館)のカレントアウェアネスにマイケル・ムーアの"Slacker Uprising"に関する記事がありました。

マイケル・ムーア監督、米・カナダ住民向けに新作映画を無料でオンライン提供、学校・大学図書館には無料でDVDを配布


これ、投票に行かない若者を対象に撮影した新作ドキュメンタリーなんですって。大統領選を控えて若者にも1票の大切さを意識してもらおうって感じですかね?

で、なんで取りあげたかというと、24日のお昼にうちの図書館で上映会があったんです。ムーアさんの粋な計らいもさることながら、すぐに反応して無料上映会(+無料ドリンク)を開催する行動力はプラス評価でしょう。ま、極度の寝不足と疲労のため私は行ってないんですけどね。


Michael Moore's SLACKER UPRISING
http://slackeruprising.com/