Nov 20, 2007

stuff from lib visits

課題のひとつで、2つの図書館を訪問してレポートしなきゃいけませんでした。
(ダメ学生のため、締め切りギリギリにキリキリ舞いしてたんですけどね)

私のダメ学生っぷりとは反対に、図書館たちは優秀でした。webに載っけてあるsourceも、図書館員さんたちも。そこで、お、これは!と思ったものを紹介します。

(1)Detroit Public Libraryオンライン図書館カタログ
この中の"Find it Fast!"をクリックすると、アイコン付きのsubject別に分類されたリストが現れる。アイコンに使われている写真たちが若干時代を感じさせるけど、適当なところをクリックしてさらに下層に入っていくと、さらに分類されてる。たとえば、Find it Fast!のトップからfoodをクリックするとbakingにはじまり、vegetablesまでわかれてる。個人的に気になったのは、cakeとcheesecakeは別にする必要はあるのか?ってこと。ま、それはさておき、cheesecakeのアイコンをクリックして、最初に現れた"Junior's cheesecake cookbook : 50 to-die-for recipes for New York-style cheesecake"をクリックすると、書誌情報のほかに表紙画像やあらすじ(概要)、レビューのあるものは表示される。これらの情報は、Syndetic Solutionsという会社が作っているものなんだそうで。で、左側にいくつかリンクが張ってあって、"Find more on these topics"などオンラインカタログの中を探すリンクのほかに、googleで探す(クリックすると別ウィンドウで検索結果が表示される)リンクもあるの。

日本の図書館で、googleへの窓口など、オンラインカタログより外に出て行くリンクを張ってあるものって見たことなかったんですよ。各書誌データレコードに用意されてるってことだしね。google scholarから入ったわけでもないし。ユーザは、分類方法やSyndetic Solutionsなんて知らなくても純粋な形の「その」本の書誌データ以上の情報を得られる。分類を気にするのは図書館(員)だけだもんねぇ。


(2)うちの大学の1年生専用ページ The first year experience
Assignment Plannerって、日付を入力すると計算して課題の期限までにいつに何をしたらいいのか教えてくれる。計算してもらった先に、参考文献の書誌情報をどうやって書いたらいいのか教えてくれるサイト the Landmarks Son of Citation Machineにリンクが張ってある。たとえば、APAのprint版書籍でone or more authorをクリックして、各ボックスに要求された情報(著者名、発行年など)を入力してsubmitボタンを押すと、自動的に参考文献の書誌情報を表示してくれる。あとは、表示された書誌情報をコピーして張り付ければOKってわけ。これだけでも締め切り間近な学生はずいぶん助かる。

Nov 13, 2007

Public Libraries in the United States

日本でいうところの「日本の図書館」や「図書館年鑑」にあたる「Public Libraries in the United States」がweb上で公開された。米国教育省のいち機関であるNCES: National Center for Education Statistics(全米教育統計センター)が行った2005年会計年度における米国の公共図書館の概況報告。

日本にいたときには、ずいぶんと「日本の図書館」や「図書館年鑑」のお世話になったものです。仕事では訪問先のgeneral information収集の一環として、大学院に行ってからはデータをもらってなんだかごにゃごにゃして。(←先生のお手伝い)

Oct 22, 2007

what we can do -2-

-1-で触れたランガナタンの図書館五原則について補足を2つ。1つ目は五原則について。2つ目はランガナタンさんについて。

◆1つ目:ランガナタンの図書館五原則(1931年)

1.本は利用するためのものである (Books are for use)
2.どの読者にも、その人の本を (Every reader, his book)
3.どの本にも、その読者を (Every book its reader)
4.利用者の時間を無駄にしない (Save the time of the reader)
5.図書館は成長する有機体である (a library is growing organism)
(アメリカに持ってきた「図書館概論」ISBN:4883670813から。)

1.(Books are for use)

21世紀の日本やアメリカにいる私たちにとっては、開架式の図書館をデフォルトで使える環境で育ってきて、当たり前っちゃー、当たり前に映るけど、「ただただ置いて飾ってあるだけにするんじゃなくて、本は使われてなんぼでしょう」という考え方。大雑把に言ってしまうと、日本なら第二次世界大戦前くらいまでは、図書館は閉架式だった。んで、「超貴重な資料を永久に保存すること」が使命だった。保存することが使命ならば、誰でも触れるところに置いといてコーヒーでもこぼされちゃたまんない。だから閉架にしたし、貸出もしなかった。(ちなみにテキストによるとこういう図書館のあり方を「収蔵モデル」というのだそうで。)それをランガナタンの五原則では「for use」と言ってるように、考え方が変わってきた(こういう図書館のあり方は「利用モデル」)。「グーテンベルクの聖書」ならまだしも、今は数万部の印刷なんて簡単で、同じ10000冊のうちの1冊の本を懇切丁寧に書架に飾っておくなんてnonsense。

2.(Every reader, his book) & 3. (Every book its reader)

図書館の世界には、「良書を利用者に提供する」のが図書館の役割だと思っている空気があった。(今もまだあるのかは知りません。でも、どっかになんでか利用者を軽く扱うようなところはあると感じる。)でも、良書を選択する力というか権利というかは図書館にある(属する)のではないんですよね。「あなたには、この本が良いでしょう」なんて押し付けられるんじゃなくて、利用者個人個人に適した本がある。同時に、「こんな本、誰のためにもなりゃしない」と図書館が決めるものではなくて、どの本にも、その本を求めている利用者がいる。そんなことをこの2つの原則は言いたいんだと思います。たしかに、無限に予算やスペースがあるわけではないから、図書館は購入に際して選択をしなければならないのが現実なのだけれど。LC(Library of Congress アメリカ議会図書館)やハーバード大学図書館の方針は「世の中にある資料を全部集める」なんだって。規模が違うね。

4.(Save the time of the reader)

→これ、どういう意味だっけ?利用者に何度も来館させちゃだめだよ、必要な情報をなるたけ早く提供してあげなさい、とかだっけ?図書館情報学専攻の人(自分もだけど)、教えてください。
(2007.10.22)

奇特にもblogを読んでくれた人から教えてもらいました。
ランガナタンの図書館五原則のうちの4番目の原則。
図書館利用者は、探しているものをタイミングよく手に入れることによって満足するし、ニーズが満たされていると感じるようになる。それによって、図書館機能が向上するだけでなく、利用者から図書館が役に立つところであると認識してもらえるようになる。
っていう意味なんですって。(日本語のセンスもなくてすみません)

つまり、図書館は、利用者が必要なときに適切なものを提供することが大事で、タイミングを逃すと満足度を高めることはできないってことかな。そういう意味で、利用者の時間を無駄にするなっていう言い方になったんだろうと理解できる。
(2007.10.24)


5.(a library is growing organism)

図書館には、止まることなく新しい資料が入ってくる。状態が悪くなったり、保存期間が過ぎたものは除籍?(weeding)される。書架が足りなくなれば増築する。人間の体重と違ってやせることはない。蔵書は増えるだけ。新しい利用者がやってくればその人のニーズは新しい(可能性が高い)。ということで、日本語で「成長する有機体」と訳されている。ランガナタンさんがこの原則を言ったときは大昔だけれど、図書館にも紙だけじゃなくていろんなメディア(電子的なものたち)が登場していまや図書館員にも利用者にも情報収集に必要不可欠なtoolになっていることからも「成長」しているなぁと思う。


◆2つ目:ランガナタンさんについて
Shiyali Ramamrita Ranganathan, சியலி ராமாமிருத ரங்கநாதன்、(1892-1972)
(いやぁ、最近はwikipediaがあるから便利だねぇ。べた打ちでスペルミスすることも減ったよ)
彼は、インドの図書館学者さん。引き続きwikipediaを参考にしつつ。
「図書館五原則」が有名だけど、もともとは数学者だったらしい。コロン分類法も作ったんだと。
※コロン分類法:本の分類方法のひとつで、分類の各階層をコロン(:)で区切っていく。
分類のほかの方法としては、DDC(Dewey Decimal Classification デューイ十進分類法)、LCC(Library of Congress Classification)、NDC(Nippon Decimal Classification)などがある。

勝手にIFLA(International Federation of Library Associations 国際図書館連盟)の会長とかそのあたりの役職をやっていたに違いないくらいに思っていたんだけど、さーっと見た限り、インド出身で、イギリスに留学して、またインドに帰ってきてインドの図書館(情報)学の発展に貢献したようだ。

Oct 20, 2007

what we can do -1-

専攻は図書館情報学です。と答えると、どんなことやってるの?と質問されることが多いのです。それは、日本にいてもアメリカにいても同じで。

ということで、順序良く説明できれば自分にとっても有益だとは思うのですが、思いつくところから書きます。ま、テキストを読めば「図書館情報学」や本や紙の歴史を知ることもできますから。興味ある人は読んでちょんまげ。「図書館通論」「図書館概論」「図書館情報学入門」こんなんで検索すれば出てきますよ。excuseばかりでおもさげながんす。

「図書館情報学」って、図書館学と情報学がくっついたものだとの理解で大きく外れてはいないでしょう。UofTも大きくわけて図書館系と情報系にわかれていたし。私は、二つにわけた場合、図書館系に属していて、図書館もいくつかの種類にわけることができる。日本では、多くの場合、「館種」でわけている。館種は、大学図書館と公共図書館と専門図書館がある。(でも、学校図書館もあるよねぇ。ま、いっか。)大学図書館は、大学が設置する図書館で、公共図書館は、一般的には地方自治体が設置する図書館で、専門図書館は、企業や研究機関などの性質に応じて特化したコレクションを持つ図書館です。ちなみに、学校図書館は、学校が設置する図書館。(←あ、こういうことなら、大学図書館て学校図書館の中のひとつになるのかな。)

さて、そういった館種はあるものの、私の理解では、図書館の役割は「ユーザ(利用者)のinformation needs(情報要求)に応えるサービス機関」に集約されます。ユーザによっても変わってくるし、needsによっても変わってくるけど。

図書館は、ALA(American Library Association)の「図書館の権利宣言」(Library Bill of Rights)やJLA(日本図書館協会)の図書館の自由に関する宣言、ランガナタンの「図書館五原則」にあるような性質を持つ機関です。

ランガナタンの「図書館五原則」は良いリンク先がなかったので載っけてしまいましょう。
1. 本は利用するためのものである
2. 本はすべての人のためにある。または、すべての人に本が提供されなくてはならない
3. すべての本をその読者に
4. 読書の時間を節約せよ
5. 図書館は成長する有機体である
(wikipediaからもらいました。)

私は、いくつかある図書館の中でも「大学図書館」に興味があります。
なんで興味があるのか、は、言いません。
近いうちに大学図書館独特のテーマとツール(bibliographic utility;worldcat,webcatや組織;OCLC,NIIなど)も書こうと思ったり。。。今日はここまで!!

Oct 18, 2007

of か for か aboutか

ま、いいんですけど。タイトルは今回に関しては重要ではないので。あとから検索する予定もないし。

最近は、Lib&Info. Scienceの話よりも授業ってやつへ取り組むエネルギーの話に終始してしまっていて、それはそれで自分の中では満足してはいないのです。けれど、それが現実だから仕方ないと諦めモードになっているところ。(あれ?同じこと前にも書いたんじゃん?)

さて、「授業ってやつへ取り組むエネルギー」は、初期投資費用が少なくなっているので他所から補給してもらっているわけ。overwhelmedしているのを目にして、自身の経験からアドバイスをしてくれる先輩方がいる。luckyな人なんです。同時にdevelopingな人なんですけど。自立&自律できるようになったら(developedしたら)、誰かに余剰分をわけてあげられたらいいね。"Pay It Forward" だ。

またがんばろー。

Intro:Info Profssn -X-

再びX回。

Blackboardの洪水に溺れて這い上がれずにいた私をF先生も心配してくださり、呼び出しをくらいました。「呼び出し」という言い方はマイナスのイメージがありますが、ここはMs.Positive thinking、「まだ見棄てられてはいない」と捉えたわけで。

正直言って、F先生に相談を持ちかけることさえも恐れおののいていたclassでした。そんな何も手を打てないでうなだれているだけだったところをF先生は寛大にも「ちょいと、あんた、大丈夫?」と声をかけてくださったのです。

ちょうどF先生とのアポイントメントの前にこのclassのグループでミーティングがありました。来週に控えている2つの種類の違うassignmentsについて。その席で私の悩み(blackboardの洪水)を話すと、みんなも同じ思いでいることがわかりました。彼らも溺れそうだし、追い立てられている。お互いがそうであることを共有できて、随分楽になりました。(私だけかな)

悩みというものは、独りで内に込めて温めてしまうと、悪い発酵の仕方をしてしまうこともあるもので、一度外気に触れさせたほうがいいのかもしれません。もちろん、熟成が必要な場合もありますが。今回の悩みに関しては、パン作りみたいなものだろうと考えています。イースト菌がぶくぶくしてタネが膨らんだところを一度空気を抜くためにばふばふするじゃん?

Oct 10, 2007

Intro:Info Profssn-X-

何回目と付けられないので、ここは自棄になってXとしてみた。

さて、最近文句ばかり垂れているInfo Proのclassであるが、ちょっとした楽しみを見つけた。それは、「*悪い言葉を覚えること」。幼稚園児男子と知能指数が変わらないことを露呈するようで若干の恥ずかしさもあるが、ここは開き直って小さなことから楽しもうと思う。

*悪態とは全然違うんだけど、決してなんというか、少なくとも「高潔」な感じではない言葉、かな。


テーマは「banned books, challenged books」。1960年代から10年ずつ動向を概観するのだが、banned、つまり、禁止された本=発禁本(?)なので、禁止される理由が一応ある。実際に発売禁止にされてれば、世の中の誰も知らないことになってしまうから、そういう意味では、刑務所の手紙みたいな「検閲censorship」は行われていないけど。その主だった理由は猥褻であるとか差別的であるとか。映画ではratingしているとか、本ではどうだとか、そういう話もちらほら。

sexually explicit, profane,obscene,infamous,vulgarなど。あとで時間があったらまた追加しよ。

あ”ーぁ、なんか切れが悪い。

Oct 9, 2007

confession

ようやく気持ちに向き合う覚悟が出てきた。少し。

やっぱダンディの力はすごい。

実は、なんのためにデトロイトまで来たのか、を日常生活を送ることに必死になって忘れかけていた。
Discussion boardというBlackboardのなかのツールを使う授業を筆頭に英語の洪水に溺れそうになっていた。(いや、過去形ではなく、現在進行形なんだけど)ある日突然プロのスイマーのように上手に泳げるようになるわけではないだろうし。

最近の授業で話題に出るのはbudgetとtenureのことばかりだし。assignmentの評価もよくなかったし。(いや、これは、私の能力不足なんだ。トピックは良かったはず。手に負えないトピックだったかも。もいちど挑戦しようかな。←と思えるくらいには精神的回復の兆しがある。)

贅沢にわがままを言わせてもらうならば、ちょろちょろ流れる川で体を水に浸すことから始めて、徐々に流れが速く、水量も多い大河に挑戦するように英語に触れることができれば一番なんだ。でも、クラスでは一気に黒部川くらい水量も多く流れが速くて、なおかつ雪解け水のため水温も低い感じ。
楽なところに行きたくなる。

ダンディ著(共著)の教科書「図書館概論」 (ISBN:9784883670819)を眺めているうちに少し、すこーしだけ、なんか思い出した。どういう思いで留学を目指していたかを。

これからもきっとしょっちゅうこういう思いに駆られるんだろうと思う。だけど、ダンディは言っていた。
「あまりあせらないことです。時間がかかるのです。そして、石の上にも3年なのです。自分では若くはないと思っているかもしれないけど、まだまだ十分時間があります。しっかり勉強してください。」そして、何か問題があれば、連絡してこい、と。

ダンディはけっして優しい言葉を優しいトーンで投げかけてくれる人ではないけれど、努力する学生に対して教授としてできる限りの力を貸してくれる人なのである。
ダンディのことを思い出して心も少し穏やかになれた。

Sep 24, 2007

Orgzn of Knowledge -2-

今日は勢いでいくつかpostを追加しちゃおう。

Orgzn of Knowledgeもupしてなかったけれど、当たり前だのクラッカー(なんでこんな言い方があるんだろう?)、毎週確実にクラスはあるわけで、ちゃんと出席してます。

MARC:MAchine Readable CatalogとかAACR2:Anglo-American Cataloging Rules 2nd ed. 2002 revisionとか、教えてもらうわけ。どのフィールドにどの情報を入力するか、とかね。まさに「資料組織概説」「資料組織演習」よ。分類と件名付与の 演習はないけど。←苦手だからなくてよかった。

で、日本ならばNDL:National Diet Libraryに納本するじゃない?アメリカはLC:Library of Congressに 納本するのね。LCの分類codeをもらうためもあるんだけど、LCはcopyrightを出すところなんだって。とにかく、納本された出版物が以前の作品の改訂版の場合、どの点が改訂されたのかをしっかり吟味しなくちゃいけない。刷りを新しくしただけなら、改訂ではないから新しいrecordは作らないで前のrecordに追加すべき情報があれば追加するだけ。

と、先生の説明はここまではいいんだけど、、、
「あらゆる出版物ということは、ポルノグラフィも当てはまるわけで、「改訂版」として納本されたら、改訂箇所を探すために一生懸命見るんだそうですよぉ」なんて言っちゃって。。。
まぁ、みんなも笑ってたからいいんだけどさ。小話ってことで。

Academic Libraries -3.5-

Academic Librariesの今日の授業のお話。

-3-でも書いたように雑誌記事のassignmentにエネルギーを注いでいるわけで、読んでこなきゃいけないテキストの該当部分も毎週のトピックに対して割り当てられているんだけど、勝手にかなりさらーーっと眺める程度にさせていただいておりました。journal articleのabstractさえ提出してれば間違いないだろうとばかりにね。

ところが、そんな私の姑息な心を見抜いたかのように先生から
「今日からChapterの最後に載せられているquestionsをgroup discussionのテーマにします。」の宣言がありました。さりげなく冷たい空気が流れる教室。。。全く意に介さず「○○さん、グループ1、▲▲さん、グループ2、、、」とグループ割を発表していく先生。「これから60分あげますから、グループでquestionsについて話し合って、発表者を決めておいてください。」ですってー!!!

ということで、同じグループの人たちでワラワラと集まり、自己紹介を簡単にしてすぐにquestionsにとりかかる。テキストを持ってきていない人もいて、その人が発表者に立候補してくれた。お母さんっぽい人2人に、たぶん私よか若い女の子、私と同じくらいっぽい男の人と私の5人組み。

今日はなんとか発表者も立候補してくれたから乗り切れたけれど、先生いわく、これから何回かこういう発表をするらしいから、テキスト読みも気が抜けないねぇ。そのうち私も発表者にならなきゃいかんだろうし。

で、授業が終わってお話したら、お母さんっぽい人の一人は、やっぱりお母さんで、高校生の息子さんが去年の夏に滋賀県に2週間交換留学したんだってー。なぜに滋賀県?と思ったけどさ、なんか嬉しいよね。日本に関わりのある人と話すのはさ。

Academic Libraries -3-

Titleと日付、内容が合わなくなりつつあります。ま、お気になさらず。

Academic Libraries -2-は先週の話。今日、月曜日に今週のAcademic Librariesの授業がもうあったからね。

UofTのときはダンディのお手伝い(プロジェクト)を中心に1週間がまわっていたけれど、今学期はAcademic Librariesの授業を中心にまわっているみたい。気持ちの面でこのクラスが中心になっているというのもそうなんだけど、他のクラスよりも優先順位が高い。エネルギーがあまっていたらこのクラスの準備に使う。毎週、授業のトピックに関連した雑誌記事を渡された雑誌のリストを参考にしながら探して、まとめて提出するの。量としては250ワードくらいだからA4にして1枚に納まる程度。ま、たいした量ではないよね。

先週、初めてその課題(assignment)を提出した。
「あーぁ、出しちゃった。直したくてももう締め切りだし。どうなったかなー↓」と心配していたら先生からクラス全員に「assignmentの成績をつけ終わりました。だいたいの人が良かったけど、ちょっとダメな人もちらほらいた。全然ダメな人もいたよ。」とメールがきた。

他のクラスが終わったところですっきり落ち着いていたところ、気分転換にPCを開いたらこの恐怖のメールが来てた。先生の言う「全然ダメな人」に入っていたらどうしよう!?!?!?ということで、とにかく聞いてみることにした。恐怖のメールのreplyボタンを即座に押す。
「APAのルールに従って取り組んだつもりですが、自信はありません。私のassignmentについて改善すべき点を教えてくださると幸いです。お忙しいところすみません。よろしくお願い申し上げます。」
先生、すぐにお返事をくださいました。
「あなたの成績は○だよ。▲◇▲◇の点は改善できるんじゃない。」って感じで。
つまり、「全然ダメな人」はかろうじて回避できたようです。
ほーっと胸をなでおろし、次の課題に取り組んだわけ。

さて、今日も今週の課題を提出したけれど、前回と同じくらいの成績がもらえると嬉しいなぁ。

Academic Libraries -2-

ゲストとしてUofMのLib-branchのdirector(館長)さんがいらした。長年の経験から、館長さんの役目とか、provostとの関係とかを話してくれた。

大 学図書館の使命として挙げられる「その大学の研究と教育を支援する」という言葉。でも、彼のところ(キャンパス)は一般教養のキャンパスで、研究に主眼を おいていない、とはっきり最初に言ってた。だから、いつも何を購入するにも「これは使命である「教育の支援」に適っているか」って考えるんだって。スタッ フのひとりひとりに浸透させているのが「1ペニーまで気を配る」って姿勢だと。アメリカでも予算の獲得とその使い道についてはかなり厳しい目で見られているんだね。

授業中にそんなことまで話してくれるんだーって思ったのが、予算の出所について。予算全体の何割がStateからで、何割が学 生のtuitionから。更に、学校の種類や州によっても違うんだってことを具体例を出しながら説明してくれた。図書館だけに限らないと思うけれど、大学 間の授業料の差は、州からどれだけ予算をもらえるかに大きく関係してくるようですよ。※ここでは「何割」をはっきり言わないほうが良い気がするので出しません。

Principals
# have confidence
# have competence
# take risks

という言葉を残していかれました。

Sep 19, 2007

できるかな

classのこと、upしてる場合じゃないって書いたけど、すぐ忘れていっちゃうだろうから、できるだけ早めに記録に残していこうと思ったり(でも、できないかもーとも思ったり。自信はありませぬが、一応これも宣言することで意識を高める効果はあるかなーというゆるい気持ちでいたり)しています。

かなり弱気なオイラ。

ヒィィ (; °°)

クラスの内容はUofTと学部のときに取った図書館コースの間みたいな感じ。


なんて言ってたけど、実際取り組み始めてみると、そんな悠長に感想なんてブログにupしてる場合ぢゃなくなってきた。まだinputはいいのよ、inputはさ。問題はoutputであって、めためたでもいいからなんか「何を考えているのか」を外に出さなきゃいかんのよね。これが大変。

そういえば、「めためた」で思い出した。metadataもやるよー。ちょこっとやり始めたところ。


ダンディ!!outcomeとか言ってる場合ぢゃないですよ。
ダンディ!!助けて~
(助けを求めたところでダンディは「そんなのあなたが自分でやりたいって言ったんだから、ボクは知りませんよ」と言うに決まってる。その通りでござる。)


でもね、Intro:Info Proでね、NextGenの図書館員とは?っていうテーマでみんなでお話してるんだけど、勇気づけられるよ。英語の能力はnative speakerに比べたら月とスッポンだけど、私は、学部のコースから数えれば、少なくとも10年くらい日本の図書館のことを考えて生きてきたわけで、クラスメートの知らないことを知っているんだもん。今はアメリカのコースに席をおいているけれど、NextGenの図書館員には文化や歴史を含めたあらゆる溝を飛び越える力が求められていると思う。だから、日米のLibrary Schoolに来たのはNextGenの図書館員になる第一歩だと思ってる。「あらゆる溝」って、ずいぶん曖昧な表現をしてしまったけれど、たとえばdigital divideもそうだし、generational divideもそうだし、cultureには言語、教育、人種、性別などが当てはまる。

international students handbookに書いてあったの。
知っていることを口に出して知識を共有しよう。あなたが知っていても、みんなが知らないことは結構あるんだよ。みたいなことが。だから、言いたいことが言えなかったり、伝えられなかったりするけど、それは人間の全部を否定されていることとは全然違うんだということがわかった。勝手に落ち込んでいても仕方ないもんね。

UofTにいた中国人のお友達、入学当初は英語も日本語もどっちも中国発音が強すぎて同じ国の人以外とコミュニケーションを図るのがほとんどできなかった。でも明るいキャラクターで、物怖じしなくって、一生懸命話す姿が私は好きだった。そして、彼女は修了の時点で驚くほどに日本語が上手になっていた。彼女を見習って、私も多少のことで落ち込まずに明るくやっていこうっと。

Sep 10, 2007

Academic Libraries -1-

さすが、RP先生。
ほぼ毎回、その日の授業のtopicsに関係のある雑誌記事を見つけて読んでまとめてこい。とな。
20タイトル以上の雑誌のリストも渡された。abstract/summaryの量は少ないんだけどね。
もちろん、教科書の該当箇所も読んでいく。
引用(citation)についてはThe Publication Manual of the A.P.A. 5th editionを使いなさいとの指示あり。
American Psychological Associationだから、米国心理学会。このmanualは、日本の図書館情報学の一部で言うSIST02だよね。論文を書くときに参考にしなさいってやつ。

今日のレクチャーの内容は、主にアメリカの大学図書館の歴史と発展過程でした。
ARL(Association of Research Libraries)とACRL(Association of College and Research Libraries)の説明もしてた。ついでにARLが毎年発表する各メンバー図書館の統計についても話してた。この統計は、ダンディプロジェクトでも使った、たくさんある大学図書館の中から数校選ぶときに役立つもの。ARLの統計は図書館に限ったものだけど、大学を種類別に分類したカーネギー財団のカーネギー分類も使える。どの学位(博士号、修士号、学士号、準学士号別)を授与する資格を持っている学科がいくつあるか、とか、学部学科がいくつあるか(総合大学と単科大学を区別)とかでわけるんだよね。

レクチャーのいっちばん最初にはフランスの大学図書館に触れていたから、「大学」の成立についても少し説明してたと言えるんだけど、かなりさらっとしてた。日本のUofTのときに付け焼刃でこの辺りの知識を詰め込んだんだよな。アメリカではこの手の歴史と常識の間の知識は学部のときに叩き込まれるのだろうか?

図書館って、上位組織あっての存在だし、上位組織に属する人=サービス対象だから、大学図書館に限って言ったとしても大学の種類にあわせてサービス内容が変わってくるもんね。
例 えば工業大学に児童文学の資料が置いてあっても利用者(学生、教職員)のニーズに見合ってない。そもそもどうして「工業大学」って個別にあるんだろうって、誰も疑問に思わないのだろうか。みんな知ってるんだろうなぁ。産業革命とか殖産興業とか戦争とか。(最後ちょっと授業内容から脱線したな。)

Academic Libraries -0-

月曜日は、Acedemic Librariesというクラス。
この授業のLecturerはRonald R. Powell先生(以下RP)。

RP先生は、図書館員のための本をいくつも執筆なさっているし、Peter Hernonとの共同研究もしている。Peter Hernonは、UofTの私の先生(あだ名:ダンディ)が彼の本を翻訳・出版している。

RP先生の著作としては「Basic research methods for librarians」や「The next library leadership : attributes of academic and public library directors」といったものがある。

留学先を探していたときに「XYZ大学って知ってる?」とスリランカ人留学生のゼミ友達に尋ねたところ「知らん」との回答。彼は日本とアメリカとで留学先を迷って、結局日本を選んだ人なのでアメリカのLibrary Schoolの話をする最適の人だった。なのに、「知らん」と。でも、「『Basic ~』って本を書いたり、Peter Hernonとも共同研究してる先生がいるんだ。」と食い下がると、「?!その本、今読んでる!!!その先生がいるところなら絶対問題ないよ。いいProgramだよ!!!」と態度が豹変した。

ということで、XYZを知らなくても、彼にXYZのLibrary Schoolに太鼓判を押させたRP先生。
先生は残念ながら今年度で退官なさると聞いている。だからacademic advisorをお願いすることはできないけれど、授業は絶対取ろう!と決めていた。

Academic Libraries自体は、私の興味の対象なので誰がLecturerでも履修したけれど、せっかくなのでRP先生のいるうちに取りたかった。

Sep 7, 2007

Intro:Info Profssn -1.5-

授業内容が微妙にわかってないIntro:Info Profssn ってこないだ書いたけど、フォローのためにvoice recorderで録音したファイルを聞きながら、授業中に紹介していた人Stephen Abramさん)の講演をネットで視聴するのがよかろうと判断した。
※講演者の紹介ページにある「 View Webcast」をクリックすれば講演が視聴できる。(Real Player)

彼が著者の教科書(Out Front with Stephen Abram)を使うんだし。NDLのCurrent Awareness Portalにも彼のことが書かれてる。
ちなみに、Current Awarenessって構成がいまだによくわかんない。

Stephen Abramさん:アメリカ専門図書館協会の会長、元カナダ図書館協会会長、Innovation for SirsiDynixの副会長、Micromedia ProQuestの経営企画担当副社長、Thomson発行の電子情報(雑誌?)の発行者

Web2.0とかblogとかSNSとかそんな話をしているよ。

Orgzn of Knowledge -1-

木曜日はOrganization of Knowledge。
これは、学部時代の図書館コースでもやった演習の英語版みたいな感じ。
目録作成や分類、主題など。得意分野ではないけれど、先生の言っていることも学生たちの言うこともほとんど理解できた。
学生の中には現在進行形で図書館勤務の人も多いようだけれど、図書館の全体的な歴史を知っている分、私には有利かも。
DDC、LC、コロン法(どう分類するかは忘れちゃったけど)、MARC、catalog、OPACとかさ。
ISBNが10ケタから13ケタになるとか、出版物を幅広く収集して目録を作成するためにはどうしたらよいか、などトレンドを押さえつつ基本的な話を扱う。
出版社(主に図書館営業担当)に勤務していたからISBNの10ケタがどういう意味なのか知ってるし。
ISBN:1-23456-789-X
ISBN:国コード-出版社コード-題名/版コード-check digit
(なつかしぃ)

先生が最初に学生にした質問は、上にあるようにあらゆる出版物の収集についてなんだけれど、学生の回答になんか「うーん」って思った。
「目録を見る」「googleを検索する」とか回答したりして。。。→先生も「それは収集した後の話だよねー」って言わざるをえないし。
「アメリカには出版したら納本しなくちゃいけない法律はないんですか?」って聞こうと思ってたところ、先生が「legal deposit」の話をし始めたから、すっごく強く強くうなづいてみた。

この授業は、毎週読まなくちゃいけないテキストの量が結構あるけど、UofTでもそうだったから、大学院(文系)ってのはそんなもんだと思ってるし。
たぶん、英語の単語に慣れることと分類がNDCじゃなくてどうやらLCであるとか、目録規則もNCRじゃなくてAACRであるとかの違いを理解してそれぞれのルールに親しめばやっていけると思う。学部の図書館コースと同じでsemester中に最終テストも合わせて3回テストがあるから、それぞれがんばんなくっちゃな。

Intro:Info Profssn -1-

2007年fall semesterでは、まずはIntroduction to the Information Professionを履修。
日本語なら「情報専門職基礎」ってところだろうか。
このクラスは、Web Centricなので、1回目と2回目の授業があって、それからはWeb上にあるBlack Boardというtoolを使って先生と学生、学生同士がやりとりをする。
特にWeb Centricのクラスを取りたかったわけじゃないんだけど、必修のクラスのためみんなが履修して同じ授業のほかのクラスが取れなかったから仕方ない。
アメリカに来て、初めてのアカデミックな場だったのも手伝ってかvoice recorderを使ったけれど、どれだけ理解できたかちょっと怪しい。
第1回目の授業だったし、まだ履修の変更が効く期間のため、先生もさわりだけしか話していなかったと思う。だからあんまり記憶に残っていない。
とにかく明日7日(金)にblack boardのInfo Profssnのページに行って様子を見てみることにする。